『孔子 【日本人にとって「論語」とは何か】』
発行:プレジデント社 / 1989年12月
第十五章の孔子年表以外は全て、1982年3月号の『プレジデント』に掲載されていたもの。
小室直樹の名前があったので読んでみると、冒頭から日本人が『論語』を国や時代を越えて人間に普遍的な道徳や修養の書、として誤解して読んでいると指摘している。
そして、儒学の専門でもないのに『論語』の解説をしているとして、第一章の山本七平の名前を上げている。
そう言えば、と思い確認すると、この二人は1981年に『日本の社会学』で既に対談をしている。
もくじ
第二章 人間孔子七十四年の生涯・奥平卓・
第三章 孔子が生きた大転換期「春秋」・村松暎・
第四章 聖ならざるわが師「孔子」・渡辺昇一・
第五章 「師」たるものへの戒め・谷澤永一・
第八章 男は「欲望」にどう対するか・高畠穣・
第九章 逆境にあって泰然たる法・守屋洋・
第十章 「君子」とは魅力的な男である・稲田孝・
第十一章 「視」「観」「察」の人間鑑定法・村山孚・
第十二章 個性はどうすれば引き出せるか・阿部幸夫・
第十三章 仕事は楽しむものである・門田泰明・
第十四章 身近に「師」を求めよ・佐藤一郎・