『増補 靖国史観 日本思想を読みなおす』 小島毅
『増補 靖国史観 日本思想を読みなおす』
著者:小島毅
発行:筑摩書房 / 2014年7月
著者は1962年生まれ。中国思想史専攻。著者は1962年生まれ。専攻は中国思想史。東アジアから見た日本の歴史についての著作が多数あり。
本書は2007年にちくま新書から刊行された。「第四章 大義」を加え文庫化。
解説の与那覇潤いわく、「明治以降の天皇思想の始原を、徳川時代における中国儒教の摂取と変容の過程に探っている」。
文庫版はしがき
はじめに
第一章 国体
1 国体の本義
コラム1 春秋
2 寛政の改革
コラム2 江戸儒学
コラム3 皇統の分裂と南北朝時代
3 天祖の創出
コラム4 記紀神話による日本建国の伝承
4 祭政一致国家という言説
5 戦闘者としての武士の再興
6 天壌無窮の信仰
コラム5 北一輝の国体論
7 国体明徴運動
第二章 英霊
1 靖国の祭神
2 誰が英霊なのか
3 幕末の英霊たち
コラム6 幕末史の虚像と司馬遼太郎の功罪
4 「英霊」の原義
5 藤田東湖
コラム7 理気論
第三章 維新
1 維新の本義
コラム8 東アジアの天命思想
2 革命との相違
3 万世一系の創出
4 「中興」のあと
6 ナショナリズムの勃興
第四章 大義
1 大義の本義
2 正義の戦争
コラム9 靖国神社という名称
おわりに
参考文献一覧
解説 靖国なき「国体」は可能か―戦後言論史のなかの「小島史観」(與那覇潤)
中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史 (文春文庫)
- 作者: 與那覇潤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/04/10
- メディア: 文庫
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